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イージージェットのA319-100型機イージージェットはイギリスのLCCで1995年に設立されました。2010年には、乗客数が42.4万人に昇るなどヨーロッパではライアンエアーに次ぐ規模の格安航空会社となっています。

低コスト化の実現

イージージェットは、ライアンエアーと同じように、アメリカのサウスウエスト航空のビジネスモデルを取り入れて低コスト化を実現しています。乗り継ぎ便や軽食などの機内食の無料提供は行っていません。さらに、ヨーロッパ市場に合わせた独自のコスト削減施策を実施してます。それには、高い頻度で航空機の利用、迅速な出発(空港駐機時間の短縮)などが挙げられます。

ライアンエアーとの違い

両社は、ビジネスモデルにおいて多くの共通点を持っていますが、イージージェットの戦略には、多くの分野でライアンエアーとは異なるものがあります。

ライアンエアーは、基本的に都市の第2空港を利用しますが、イージージェットは都市の主要空港を中心に就航しています。たとえば、ライアンエアーがパリの中心からバスで75分かかるパリ・ボーヴェ空港を使用しているのに対し、イージージェットは、パリのメイン空港であるシャルル・ドゴール空港とオルリー空港を使用しており、乗客の移動時間を短縮するというサービスを提供することでビジネス客の獲得に焦点を当てています。また、イージージェットは空席がある場合は搭乗予定便から無償で早い便への振り替えサービスを行っています。

環境への取り組み

また、CO2削減への取り組みとして乗客へのカーボンオフセットとして課金することを検討しています。また、使用する航空機のエンジンや塗装にもアメリカ軍で開発された技術を導入するなど低燃費化への工夫を施しています。

運航・保有機材

A319-100(156席) 152機、A320-200(180席) 31機の計183機で運航中。他に、B737-700型機なども使用していましたが、現在では退役しています。今後もこの2機種に絞った機材での運航が計画されています。

就航都市・路線

ライアンエアーがポイント・トゥ・ポイント型の路線展開を行っているのに対し、イージージェットは、ハブ・アンド・スポーク型の路線展開を行っています。たとえば、デュッセルドルフでの使用空港は第2空港であるヴィース空港ではなくメイン空港であるデュッセルドルフ空港に就航しています。また、第1空港が市街地から遠い場合には、第2・第3空港を使用するなど都市や空港の立地に合わせて柔軟な路線構成を行っているのも特徴的な点です。

イージージェットの就航都市地図

イージージェットの拠点都市とハブ空港
拠点都市 ハブ空港
リヨン フランス サン・テグジュペリ空港
パリ シャルル・ドゴール空港
オルリー空港
ベルリン ドイツ ブランデンブルク国際空港
ローマ イタリア レオナルド・ダ・ヴィンチ空港
マドリード スペイン マドリード・バラハス空港
ジュネーブ スイス コアントラン空港
ブリストル イギリス ブリストル国際空港
ロンドン ガトウィック空港
ルートン空港
サウスエンド空港
スタンステッド空港
マンチェスター マンチェスター空港
ニューカッスル・アポン・タイン ニューキャッスル空港
ベルファスト ベルファスト国際空港
エディンバラ エジンバラ空港
グラスゴー  グラスゴー国際空港