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PeachのA320型機2011年2月設立、2012年3月1日より就航した日本初の本格LCCです。これまでの国内の新興航空会社が航空券の価格やサービスの面において、あるいは各航空会社がLCCを自称してこなかったこともあり、本格的なLCCとは言いづらい部分があったのに対してPeachは海外のLCCと同様の特徴を持つ格安航空会社であることから、Peachの就航をもって日本初のLCC誕生という言い方をするケースを多くあります。本格LCCを自称するだけに、海外の一般的なLCCの特徴を随所に持つのが国内他社との大きな違いです。

ANAが35%超を出資しているため、ANA系列のLCCとして扱われますが、コードシェアなどを行っていないためANAのwebサイトでのPeach便の予約などはできません。

運賃について

就航記念運賃として関空‐福岡便の航空券を片道250円のキャンペーン価格で発売して話題になりましたが、キャンペーン期間を除く一般的な航空券の価格設定は、関空‐福岡間で4,380円~となっており非常に低価格に設定されています。

基本の料金設定は「ハッピーピーチ」と予約の変更や座席指定、20kgまでの手荷物預けが無料の「ハッピーピーチ プラス」の2種類です。(※預け手荷物の追加はクレジットカード決裁のみ受付、現金は不可)

また、他の航空会社にない特徴として、曜日や時期に応じて細かく航空券の価格が設定されていることが大きなポイントです。たとえば、利用者が比較的少ないと予想される平日の木曜日など便が安く設定されていたり、反対に日曜日など利用者が多いと想定される日の航空運賃は若干高めに設定されています。

Peachの航空券の購入方法

海外のLCCでは一般的ですが、Peachでは航空券の販売をインターネットによる予約、コンタクトセンターによる予約、空港カウンターでの予約に限定しています。このうちインターネット以外で航空券を予約・購入する場合は、新規予約手数料が必要になります。

マイレージサービス

2012年3月現在ではマイレージサービスは実施していません。

機内サービス

「ハッピーピーチ」運賃を利用する場合は、予約変更や座席指定、手荷物預けが有料となります。

日本の格安航空では無償で提供される場合もある機内のドリンクサービスもPeachではすべて有料販売となっています。
Peachの機内食販売品(PDFが開きます)

海外のLCCでは見受けられる上位クラスサービス(ビジネスクラスなど)の座席の提供予定はありませんが、今後国際線に就航した場合には検討される可能性があるかもしれません。

保有機材

新造機A320-200を3機、2017年度までに16機体制にまで拡充予定。座席数は180席とANAなどの大手エアラインが同型機で170席前後確保しているのに対し多めの席数を確保しています。そのため、シートの前後間(シートピッチ)が狭くなっているのが特徴です。

就航都市・路線

国内線

関空
  • 札幌
  • 福岡
  • 長崎
  • 鹿児島

国際線

関空
  • 仁川
  • 香港
  • 台北(桃園)

他に、国内線は2012年3月25日より、関空‐長崎線が、同4月1日より関空‐鹿児島線が就航、同7・8月より関西‐那覇が就航予定。
国際線は、2012年5月8日の関空‐仁川を皮切りに、関空‐香港(同7月1日)、関空‐台北(桃園)など積極的な路線展開が予定されています。

井上慎一 代表取締役CEOの発言によると、就航路線の目安としては、飛行時間4時間以内の距離の都市を候補として考えているとのことです。
このほかにも九州以外の都市への就航や韓国や中国といった近距離国際線への参入も検討されています。